静山社様の新刊単行本です。
静山社ノンフィクションライブラリシリーズの最新刊。
児童書(10歳〜対象)です。
編集者・O様との仕事。
このシリーズの1作目は、
下画像↓の『いのちをつなぐ犬 夢之丞物語』2016年の仕事。
当ブログ開設前になります。
さて4作目となる本書は、佐和みずえ先生の著書で
熊本県の宇土半島にある熊本サンクチュアリという
実験動物の役目を終えたチンパンジーたちが暮らす施設のお話になります。
静山社ノンフィクションライブラリシリーズ_1
静山社ノンフィクションライブラリシリーズ_2
以下、本の内容紹介より引用、
熊本県の中央部、のどかな海に向かってのびる宇土半島の深い山あいに、
このお話の舞台はあります。熊本サンクチュアリって、
なにをするところ? 遊園地? イベントホール? 博物館? 動物園?
いいえ、そのどれでもありません。
熊本サンクチュアリは、チンパンジーの保護施設。
実験動物の役目を終えたチンパンジーたちがたくさん暮らしているのです。
これは、彼らと、その幸せを願う人びとの物語です。
ここまで。
装丁に関しては、
編集様より、本文使用の写真含め数多の
チンパンジー写真のいずれかを装丁に使えたら。というご要望がありました。
もちろんそれには賛成でしたので、多くの写真素材を拝見いたしました。
1枚1枚見入っていると彼らの表情が実に豊かで
またそこから読み取れる微妙な感情まで伝わってくるようでした。
カバー表1にサイズ大使用している写真の子は
キャンディちゃん。名前もキュートですが、
この写真、この表情がすべての中で一番魅力的でした。
どアップでニンマリとご機嫌顔。
※ちなみに仕事後半は、本書のことを『キャンディちゃん』とO様と呼んでおりました^^
出版芸術社様との装丁仕事_1
出版芸術社様との装丁仕事_2
デザイン面について、
使用フォントは、すべて丸ゴシック体。
その丸ゴシ系も様々なフォントがありますが、
この書体がピタっ!とハマりました。
ほんの少し滲んだテイストが定着感を増してます。
児童書といっても10歳〜対象ですので
(10歳って中身はけっこう大人です)
ほぼ大人用というか変にそれを意識することなく
通常運転のデザインで、それにルビが多く付いたような感覚ですね。
↓(カバーでなく)表紙、扉、目次など。帯の袖上部がちょいとポイントです。
丸ゴシック体_書名の装丁仕事_1
丸ゴシック体_書名の装丁仕事_2
丸ゴシック体_書名の装丁仕事_3
さて、実験動物という役目を終えたチンパンジーたちの
楽園はどんな様子なのでしょうか。
お子さん共々、保護者の皆様にも是非に読んでいただきたい児童書です。
どうぞよろしくお願いいたします。
11月刊行予定
装丁、目次等デザイン担当